正社員がきついって本当?【むしろきついのは非正規労働者】
今の時代、正社員として働くってどうなんだろう。よく大変て聞くけど、やっぱりきついのかな?
終身雇用崩壊の兆し、老後の2千万円問題。
ニュースを見ていると、そんな話ばかり。
実際の現実問題として、正社員として働くメリット、デメリットは?はたまた正社員になるにはどうすればいいんだろう。
こういった疑問にお答えします。
そんな私は、新卒で入社した会社は4年で退職しました。その後ニートを3年くらいやり、現在の会社に11年前にアルバイトとして入社しました。
契約社員を数年経た後、正社員になり、現在は管理職として店長をやっています。
正社員てやっぱりきついのかな?
正社員は責任も重く、仕事もきつい。そんなイメージをお持ちじゃないでしょうか。
イメージと実態
とりあえず契約社員や派遣社員として働いている、特にやりたい仕事も見つからない、または正社員の仕事自体見つからない。
人によって状況は様々かと思います。
業種によっては、残業は避けられない、時には休日出勤もしなくてはいけない。そんなことももちろんあります。
また契約社員や派遣社員ならほとんど残業をしなくてすむ。重い責任をもたされなくてすむ。遠方への転勤もない。そういった理由で契約社員を継続されてる方も多いです。
ただ、仕事内容によっては正社員でも楽な仕事はあるし、契約社員だからといって正社員以上にきつい仕事をしている人もたくさんいます。
しかしながら一般的に見れば、正社員の仕事の方がきついというのはほぼ間違いないでしょう。やっぱり正社員の仕事は大変です。
有期雇用(非正規雇用)で言われただけの仕事をするのとはわけが違います。※あくまで多数がという意味。
また近年法改正されて、契約社員でも長くやっていれば、会社と無期雇用契約を結べます。だからといって給与待遇面が改善されるわけではありません。
長期的に見ると、契約派遣社員の方がきつくなり、正社員が楽になる
今目の前にある、仕事だけ捉えてしまえば、契約社員は楽で正社員がきついと思ってしまうのは仕方ありません。
しかしそれはあくまで一時的。将来なんとかなるだろうと思っている間だけです。20代30代のうちはまだいいかもしれません。
40歳も過ぎた頃、なんとかならなくなってきた現実に直面した時の、経済的きつさ精神的きつさは、仕事内容のきつさ以上に重く圧し掛かってくることでしょう。
また年齢が上がるにつれ、周りからの扱いが冷たくなり仕事先や派遣先の選択肢が減り、楽をするどころかどんどんきつい仕事をする羽目になる可能性が高いです。
給料は上がらず、いつ仕事がなくなるかわからない、その不安は、仕事がきついと感じるより遥かに大きいもの。またそうなってしまった時に、正社員になろうとしてもほぼ手遅れです。
雇用面においても、ひとたび不景気になり、人減らしが始まれば、会社は非正規労働者からバッサリ切っていきます。それが簡単だからです。
一方無期雇用の正社員であれば、企業も簡単に解雇できないようになっています。法を犯すことなく普通に働いている人間を不当に切ることはできないのです。
そもそも正社員になれるのかな?求人は契約社員・アルバイトばかり
正社員になるには、いくつか方法があります。
新卒で入る(これは特権)、バイトで入り私のようにそこで正社員になる、転職活動をして最初から正社員として雇ってもらう など。
また今は労働売り手市場で、日本人の労働力が圧倒的に不足しています。
しかし正社員を雇用することは、会社側にとっても経費負担が大きくなるため、即正社員とはせず一旦契約社員などで雇用し、そこからステップアップの道を用意している会社も多いです。
気になる会社があったら事前のリサーチは必須ですね。
例:私の場合
私が正社員になれたのは運が良かった!・・・と言ってしまったらそれでお終いなんですが、当時を思いだせば、実際かなり努力していたかとは思います。
小売業なので買って頂くための努力、売ることへの執念、お客様へのサービス精神。それらは周りよりも少し秀でていたかもしれません。
またここが結構重要ですが、長く続けていると周りが勝手に落ちていきます。競争相手が勝手に辞めていくんです。これは長く続けていることの確実なメリットの1つです。
人間関係でも色々ありました。ほんともう、ありすぎて書ききれませんが、揉めたりした際、その場ではイヤな気持ちになりましたが、あまり気にせず仕事に邁進し続けました。
その結果で今があります。
面接のコツ
私も日々の業務の中で、採用に携わっていますので、少し書いておきます。これまで何人も面接をしてきました。
何人もやっているとですね、、だんだんと飽きてきます(^^)/これはまぁ冗談ですが、半分本当です。その理由は以下。
第一印象
まず、電話→初対面の挨拶→の流れで合否の70%ぐらい占めてます。第一印象は本当に大切です。
第一印象とは、もちろん電話での受け答えもありますが、初対面の時の清潔感、挨拶、相手の目を見て話しているかなどです。
面談をしてみると・・・
その後実際の面談をやるわけですが、定型のコピペみたいな発言聞くと、「またか・・・」です。これはどこの採用担当者も感じているのではないでしょうか。
そういうつまらないこと?をいう人間に限って、ちょっと突っ込んだ質問をすると、だんまりになったり筋の通らない説明をし出します。
結局その話に中身がないからなんです。上辺で話していると、まず間違いなく見抜かれます。
結論から言って、おもしろいことや奇抜なことを言う必要はありません。かといって定型コピペではダメなんです。「何事も自分の言葉で話す」が重要です。
そこには必ず他人とは違うオリジナリティが出ます。当たり前です。誰1人同じ価値観の人間もいなければ、同じ人生を歩んできた人もいないので。
その結果その会話の中身はその人しか話せないことになり、会話が深みを増します。
例:志望動機(ちょっと極論)
例①:御社の売っている商品が好きで興味があり、社会勉強も兼ねて働きたいと思いました。
例②:課金ガチャ毎月6万円分やらないといけないので、どうしてもお金が必要なんです。
①も②も突っ込みどころ満載ですが、もしどちらかを選べとなったら、私なら絶対②番です。①は動機が曖昧、②ははっきりしています。
※極端な例です。普通に②言ったら落ちますが、受かるところもあるとは思います。仕事内容についての志望動機ではないですが。
この面接のコツは、アルバイトを基準としていますが、正社員でも大きく差はありません。正社員の場合は、会社に対してあなたという個人がどういう価値を提供できるか、が追加で必要になってきます。
面接官がみているのは、これまでの過去ではなく、これからこの人は自分の会社でどれくらいの価値を提供してくれるだろうか?です。
アルバイトの採用であれば、すぐに辞めないか?適応できるか?など。但し「自分の言葉で話す」は雇用形態に関係ありません。
正社員のメリット・デメリット
一口に正社員といっても、業種や中小企業大企業で、働き方、給与面、待遇面とかなり大きな違いがあります。
例えば給与面でいっても、片や年収300万、片や年収800万とその差は歴然。
とはいえ、非正規労働者の場合は、年収300万を越えてくる人はほぼいないと思いますので、その壁は破れます。
メリット
●バイトや派遣を延々と続けるのも悪くはないが、どうせ同じ時間を使うのであれば、正社員になった方が良い。確実に収入の底上げができる。
●よほどのブラックでなければ、福利厚生面は俄然よくなる。
●責任と権利は同義。言われたことだけやっていればいいバイトよりは、やりがいも増す。
●また打ち切りや解雇がない。転職の際、正規雇用で勤めていたという実績ができる。
デメリット
●そもそもなるのが大変かもしれない。
●労働時間が基本フルタイムになる。
●結果(数値)に対する責任が大きくなる。
●アルバイトや新人の失敗の後始末をしなければいけない時がある。
今後に向けて
方向性はいくつかあると思います。
現状を変えたければ、なにか行動を起こすしかありません。イヤなのに現状を続けている、という人はこの先も明るくはないでしょう。他人が手を差し伸べてくれて、現実が変わっていくことなんかまずないからです。
以下、考えられる主な選択肢です。
転職する
環境というのは大事です。人は環境によってずいぶん変わると思います。幼少期ももちろん大人になってからもです。環境が人を作っているといっても過言ではありません。人の性格形成に、育った環境が大きく影響することは、皆さんもわかると思います。
自分の身を置く環境を変えることが、結果的に自己の中に違った意識や変革をもたらし、行動自体変わってくると思います。
行動が変われば、考え方も変わります。現状であれこれ考えて・・・結局行動できないまま、が一番機会損失です。
スキルを身につけるor学校にいく
これまでの職場での経験を生かせるスキルを身に着ける磨きをかける、またはまったく別のスキルを独学で身に着けるもありでしょう。それを糧に、新しい仕事を目指すもよし。独立を視野に行動していくもよし。
もしくは新たに学校へ行く、時間が取れない方はオンラインスクールで学ぶなどもありでしょう。
いずれにしろ行動を変えていき、新しいことにチャレンジすることは、満足しない現状を続けているより遥かに生産的です。
努力した結果報われないかもしれません。それでも、なにも行動しなかったら、それさえもわからないままだからです。
現状を維持する
現状に満足している場合はそのままでもいいでしょう。人間、幸せの基準や価値は人によって全然違います。ストレスが最も少ない環境というのが理想ですよね!
その職場をそのまま維持し、上を目指せる機会があるのなら、積極的にそこに挑戦すれば良いのだと思います。挑戦することにリスクはないですよね。上にいける機会もないようでしたら、職場を変えることを検討してもいいかもしれません。