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ニートからの脱出【ニートってやめないとなにかまずいの?】

ニートからの脱出【ニートってやめないとなにかまずいの?】
ニートから脱出したいんだけど、まずはなにをしたらのいいの?っていうか自分はなにができるの?


この状態を抜け出したい、または抜け出さなきゃいけない・・・って思っているけど、なんとなく日々を繰り返しているうちに、だんだんと感覚も麻痺してきて・・・、しかも別に生きてはいけているということで、ニートを続けてしまっているって方も多いんじゃないでしょうか。


そういった方のために、ニート歴3年もあった私が、当時思っていたことや実際に抜けるためになにをしたかなど書いていきたいと思います。

※ニート期間を誇っているわけでありません。結果的にそんな長くニートをやっていただけです。だからこそわかる部分があると思っています。


ニートって脱出しないとなにかまずいの?

そもそも論ですが、ニートやってても別に生きていけてるし、働いたりなにかしなくても別にいいんじゃね?って思ってる方もいるかもしれません。そういう人は、とりあえずそのままでいいと思います。

しかし大多数の人は、ただ空気を吸ってただ生きてる・・・みたいな、中身が伴わない状態はだんだん居心地が悪くなってきます。また以下を見てもらえればわかりますが・・・。

好きでニートをやってるわけじゃない。

というもの、おそらくですが、大半のニートは置かれた現状に満足していません。そもそも誰しもニートになりたくてニートをやっているわけじゃないからです。

色々な理由があってその現状になった、という方が大半じゃないでしょうか。家庭の事情や学校での事情、働いた職場でのこと、交友関係などなど、本人の望む望まざる関係なしにそういった状況に結果的になってしまったというのが現実だと思います。

なので、やめないとまずいというより、やめたいけど過去のことなどもあり、踏ん切りがつかないまま現状維持をなんとなく続けている・・・といった感じが大半じゃないでしょうか。

ニートだった時に思ったこと。

20代半ばだった当時、3年ぐらいニートをやっていましたが、なんとなくというか、時たまというか、以下のように思っていました。
(ちょっと長くなります。飛ばしてもらっても大丈夫です)

ニートはなにも生み出していない

国民の三大義務「教育・勤労・納税」がありますが、学生後ニートの場合、後者2つは、おそらく満たせていません。そもそもそんな小難しいこと四六時中考えていきているわけじゃありませんが、憲法で定められていて、日本国民として生きている以上は、避けて通れない責務です。

(話が逸れますが、こういった観念を真面目に順守しようとする国民性が、まさに日本人・・・なのかもしれませんが)

また、なにも生み出していないとはいっても、生んでいるものもあります。二酸化炭素と排泄物(う〇こ)ですね。ですがこれらは基本的になんの役にも立ちませんよね。

社会の目、というより親・親族の目がきつい

仕事を辞めてニート生活に入った当初は、特になにもありませんでしたが、さすがに1年2年と経つと、親もなんであいつは仕事しないんだ?とか従兄の兄ちゃんがきて「働かないの?」なんて発破をかけてくる、、なんてこともありました。

社会の目=近所の目ぐらいのものですが、そこは意識しなくてもたぶん大丈夫です。他人は思ったより他人に対して興味がありません。

※この辺りはコンプレックスと似ています。コンプレックスがない人間はいませんが、本人が気にしていることは、実は他人がまったく気にしていなかったりします。

ただ、ニートをしている当の本人からしてみれば、近所の人とすらも会いたくないと思ってる人がほとんどじゃないでしょうか。

私もそうでした。

普段接する機会があまりない相手とだと、会話の種が「最近学校どうなの」とか「仕事忙しいの?」とかそんな話題しかないからですね。

ニートだとそれに答えることができないので、だんだんと会うのすら嫌だ・・・となってきます。学校へ行ったり、仕事をしていないとなんとなく生きずらい・・・と感じてしまう、日本のこの環境は個人的にはどうかと思っていますけどね。

金がとにかくない

もちろんですが、仕事をしていないので大半の人は金がないはずです。生きているだけで金が出ていくので当たり前です。親が金持ちとかそういうケースもあるでしょうが、レアでしょう。

そういった場合でも所詮は人の金なので、どこかしら引け目があるかもしれません。ニート期間が長くなればなるほど、金はないといっても過言ではないでしょう。

当時たばこを吸っていましたが、金がない+風邪で体調崩したことを契機に、一度数年たばこをやめたくらいです。※社会復帰してからは吸いまくってます。たばこの出費はバカになりません・・・。

生きていてなんとなく楽しくない。充実感がない

そもそも好きでニートをしているわけではないので、楽しいわけがないですよね。またなにかするにしても、小金が必要なケースがほとんど。金がない→外に出ない→金が・・・の完全な負のスパイラルです。

金がないだけでやれることが恐ろしく制限されるので、そういった点からみても、楽しい要素は減っていきますよね。

社会にたいしてなんら貢献していない

人として生まれてきた以上は、心のどこかで、もしくは無意識に、人の役に立ちたいまたは必要とされたいと思っているもの。いわゆる承認欲求というやつですね。至極当たり前の感情です。

強く意識していなくても、普通に他人に必要とされて嫌がる人は少ないはず。(仕事における過度な要求は別です)

先頭の内容と重複する部分もありますが、ニートというのはその現状にとにかく引け目を感じているはずなので、そういった意味でも、社会復帰できれば勤労と納税を同時にこなす=社会貢献できていると、胸を張って言えるものです。

ほとんどの人にはそれが当たり前にできていることかもしれませんが、ニートにとってそれは大きいことです。

ニート状態を脱出するために

最初の一歩を踏み出す、ここが一番難しいかもしれません。年齢とかも影響してきます。若い方が明らかに身軽で、社会の間口も広いです。かといって年齢がある程度いったらすべて終わりかというと、そんなこともありません。

間違いなく言えることは、なにもしなければなにも起きないということです。周りが自分を気遣って手を差し伸べてくれる・・・なんてことは、まずありません。期待するだけ時間の無駄です。

また世間のほとんどの人が、他人に手を差し伸べてやるほど、暇も金もないし、その必要性もない人が大半です。

一歩を踏み出す。それは自分にしかできない

小さなことでいいから、行動を変える第一歩が必要になってきます。結果、失敗になったっていいのだと思います。死ぬわけじゃないし、そもそも生きていられてるので。

成功失敗に関わらず行動した先には必ずなにかの経験ができます。行動を起こさなかった場合は、なにも変わらないし、わからないままです。

なにか経験できた先には、成功ならそのまま続けてもいいだろうし、失敗なら次はどうしようかとか失敗から学べることも必ずあります。

なによりこれまで現状を変えられないできた自分に対して、”一歩踏み出せた”という大きな自信になるじゃないですか。

これまで色々な人を見てきましたが、人間は自信を奪われることが一番行動をできなくさせる原因だと思っています。

体験談:私の場合

具体的には、バイトを始めました。といってもいきなり長期ではなく、最初は2ヶ月の期間限定バイト。その後、またなんとなく数か月休んだ後に、今度は普通のバイトを。

最初の期間限定バイトをしだすまでにニートになってから約3年かかっています。

延々とネトゲをやっていた3年でしたが、それはそれで楽しかったです。
今にして思えば、なぜ行動を起こそうと思ったのか、起こすきっかけがつかめたのか、完全に説明はできない状態ですが、ネトゲにも飽きてきていて、金もなさすぎるのでとりあえずなにかするか、ぐらいだったような気がします。

また、昔、新卒正社員だった当時は、所詮バイトなんてと、見下してる部分もありましたが、ニート中はコンビニのバイトの人でさえ、自分より世の中の役には全然立ってるじゃんと、思ってたこともあります。

小さなことでいいから、行動を起こそう!

まずは難しく考えないことです。そして現実から逃げないことです。厳しいことをいうようですが、逃げ続けた先にはなにもありません。私にはそれがよくわかります。

簡単な一歩としては家の手伝いをする、とかでもいいんじゃないでしょうか。一人暮らしをしているニートなんてまずいませんからね。住むところと食うものを提供してくれる人がいるから、成り立っているわけであって。

家の手伝い、一銭にもならないかもしれませんが、やってみると意外と時間も取られるし重労働なんですよ。そしてやることも多いです。家族にまず貢献する、これも立派な社会貢献です。

どうせ時間は腐るほどあるんです。焦る必要もないし、焦っていきなり前に超進もうとしたって、そもそもそれが出来ないんですから。

とりあえず二酸化炭素と排泄物出すだけの存在から脱出するところから始めましょう!