【3分でわかる】本質ってなに?独自の視点でわかりやすく解説
「~~だけでなく本質をもっとみましょう」
「物事の本質を捉えましょう」
「本質はそこじゃありません。間違ってはいけません」
などど、見聞きする機会もよくあるんじゃないでしょうか?
ありふれた言葉なので、あまり深く考えないで使っていることが多いと思います。
ここでは本質の意味というより、本質がわかるとどうなるか?にフォーカスして解説していきたいと思います。
よく聞く「本質」という言葉。もっとわかりやすくすると
まず言葉の意味
「本質」でググると、トップに、
【本質】ほんしつ
そのものとして欠くことができない、最も大事な根本の性質・要素。のように出てきます。(ウィキペディアは私の読解力では意味不明だったの割愛)
上のようにある通りですね。思うに大事な部分は、「根本の~」です。とりあえず、ここだけ頭に入れておいてください。
言葉の意味はあまり重要じゃない
言葉は言葉として使うというより、相手との共通認識で成り立っていますよね?別の表現を使えば、ニュアンスといえばいいんでしょうか。
言葉は言葉自体に意味はなく「それがなにを指しているのか」を瞬時にお互いが理解することで、成り立ってるといえます。そんなこといちいち考えて会話しませんが、ここがかみ合わないと、スムーズな会話ができません。
わかりやすく言うと
「本質」という言葉は、その物事の根本的な部分、そもそも論、問題の原因を指す、と認識しておくと、わかりやすいかもしれません。
これだけで終わってしまうと、あまりピンとこないので、以下に例を交えつつ説明していきたいと思います。というか、こっからが本題です。
本質というのはなにを指しているのか
まず見るべきはそのお題目の範囲によって、簡単か難しいに分かれると思います。
例えば外交問題や外国の民族問題(大きい話)
よく聞くこととは思いますが、日本はいつもアジア諸国と揉めています。しかしながら、こういったケースにおいて、本質は一つじゃないと思っています。
歴史的背景がそこにあったり、今の国家の状態や、トップの思惑、企業の思惑、あらゆることが複雑に絡み合ってしまっているため、一筋縄ではいきません。
また、外国で紛争の原因になっている民族・宗教の問題。
日本は多民族国家じゃありませんし、宗教も大半の人にとってそこまで生活に密着しているものでもないため、なぜあそこまで揉めるのか全然感覚的にわからないですが、原因が1つなわけないですよね。
こういった場合には、ある程度本質を追及する必要はあると思いますが、追及しすぎると返って視野を狭くしたりする危険性があるように感じます。(一方方向の考え方のみになってしまい、他の見方ができなくなる)
もっと身近な例:私(狭い話)
私の会社の売上について
かれこれもう5年近くになりますか、すごい勢いで会社全体の売上高が落ちまくっています。昨対比が年々落ちていくため、現在の売上は数年前の70%とかになってます。やばくないですか?
ちなみに客数×客単価で売上が決まります。客数が毎年かなり減ってきている・・・が、根本的な原因ですね。
ではなぜ毎年お客さんが減り続けているか?
改善点を聞かれ・・・
去年、上司が店にきた際に「この店の課題はなに?」と聞かれました。
「細かい改善すべきことはいっぱいありますが、その前に「売る物」がもう限界です。抜本的な改革(経営陣にしかできない)が必要ですね・・・」みたいなこと言ってしまいました。
まぁ言うべきじゃなかったんでしょうけど、本気でそう思っていたので言ってしまいました。
店で見たら、挨拶を元気に、接客をもっと丁寧に、トイレを綺麗に、掃除を隅々まできちんと、売場のPOPをわかりやすく・・・などなど色々ありますが、もうそれをやったとてその売上は埋まらないのです。
上記ももちろん重要です。そういった小さな積み重ねが顧客満足をあげることもわかっていますが、この売上の落ち込みはそういう次元の話ではないんです。
どうやって解決すんの・・・
その上司もわかっていることだったのですが、そう簡単にはいきません。
●商品力がもう限界
●時代背景もありネットに購買層が流れている(ネットでいくらでも買えるものを売っている)
●基本的に商品のターゲット年齢が、少子高齢化の少子部分のものしかない
●経営陣の時代感覚が昭和すぎて戦略が・・・
●ジリ貧経営のため経費押さえろ&労働力確保困難、が重なり店は人数不足で回らない
ここでの本質はこんな感じです。
結局、企業として解決できていないので、結果はいわずもがなです。ちょっと愚痴ですが、「店であれやれ!これやれ!」言う前に、もっと現実見ようよ・・・と思ってます。
身近な例2:よくあるワイドショーやニュース
「~~ちゃんが行方不明です」「~~の事故がありました」「~~という(悪い事)が起きました」。
ニュースはネタがないと番組が成立しないため、どんなことをしてでもネタを探します。大きな国の行事や政治的問題があればそれを報じ、目新しいものがなければネガティブニュースを流し続けます。
良いニュースももちろん流しますが、トップにくるのはほぼネガティブニュースです。「人の不幸はなんたら~」ですね。簡単に言って目を引くからです。※良いニュースでもノーベル賞とかワールドカップ優勝とかはさすがにトップ。
また、良いニュースというのは上記のようにわかりやすければすぐ流しますが、大抵の場合、こういう良い事をしました(経緯の説明)>結果という順序のため時間を取られ、トップに持ってくるのには難しいということもあります。
ネガティブニュースを見て思うこと
「~~ちゃん(中学生)が行方不明です」「~~ちゃんが見つかりました!」
だから、なに? ですよね。単純に「あぁそうなんだ(どうでもいいけどね)」とは思います。
なぜそうなるかというと、最終最後に起きた「事実」しか伝えていないからですね。そもそもなぜそこに至ったのか、過去になにがあり、なにが原因だったのかなど、報じられる場合もありますが、基本なしです。
例えば、行方不明の原因>誘拐>SNS>なぜSNSで甘い言葉にのったのか>家庭環境がうまくいってない>親に問題があった>その親の子供時代に実は・・・みたいな感じですよね。
事件そのものの本質
なので、上の例でいう本質は、なぜその事態が起きたかを考えることです。
●SNSを悪用した犯罪者がまず悪い
●被害にあった人の家庭環境に問題があった
●家庭環境にも問題があったが、それに異を唱えるのに本人がその方法論を間違えた
など。本質を改善できなければ、減ることはないでしょう。家庭に関わる本質の改善は、国や地方自治体には難しいので、今後もSNSの制限が厳しくなっていくだけでしょうね・・・。
報道側の本質(別の視点)
●メディア(TV)は広告主のために視聴率(スポンサーが儲かる)さえ取れればよい。
●視聴率にならないなら、事件そのものや事件の前後関係などどうでもよい(虚偽の報道さえしなければ)。
報道の本質についても考えさせられます。しかし彼らも利益追求のための手段として、TVなのか雑誌なのか新聞なのかって感じなので、それ以上でもそれ以下でもないですよね。
交通死亡事故の例
他には高齢者の死亡事故ニュース。警察庁2018年の統計で、加害者が75歳以上で全体の約15%、65歳以上で約55%。他にも色々データはありますが、報道されるのは高齢者の加害ニュースばかり。
ここ最近は、件数も多く、全体に占める割合も高いのはわかりますが・・・。
本質は別のところにありそう。
●今後も高齢者は増え続けるから、気を付けようと促している(報道を見る限りそうは見えませんが)
●AIによる自動運転を推進するため
●免許を早く返納させるため、または(法改正し)更新を難しくするため
●自動安全装置付きの新車を買ってもらうため
いずれにしろ、法改正となったら世論を無視できません。根回しとまではいいませんが、事前にそういったニュースを繰り返しばら撒いておくことで、世論を味方につけるまたは反発を買わないようにしている、とも解釈できます。
ニュースでは基本細かいデータあげないですよね。起きた事実のみ切り取って伝えてる感がすごいです(嘘ではないんですが)。政治家の不適切発言もまさにそれ。
本質がわかれば、違って見えるものがある
物事にはあらゆる側面があります。
人間関係、恋愛、仕事、商売、スポーツ、それこそニュースに至るまで、何事にも本質はあると思います。
本質を見抜くのに簡単だったり、逆に複雑化していることもあります。
「本質とはなにか」という風に、難しく考えるのではなく、
この問題の核は?
なにが原因か?
根本的なことはなにか?
といった具合に、あらゆる事柄に対して、なぜ?なぜ?なぜ?を繰り返していけばその先にあるものが本質だと思っています。
そういった見方を日常で試してみてください。きっと普段とは違う視点で物事を見ることで、また別のなにかが見えてくるかもしれません。
また、こういった思考方法は、あらゆる所で活かせます。
目的と手段がごっちゃになったり、がむしゃらになりすぎて周りが見えなくなったときなどに、一歩引いて見ることで、冷静に再確認ができたりします。